
通販大手のアスクルがサイバー攻撃を受けてから19日で1か月です。会社では物流システムが使えないため医療機関などからの注文に限って商品を出荷していますが、来月上旬以降、法人向けのネット通販を本格的に再開できるよう復旧作業を急いでいます。
通販大手のアスクルはサイバー攻撃を受けて1か月となる19日、横浜市にある物流センターを報道陣に公開しました。

会社では現在、医療機関などからの注文に限って商品を出荷していますが、物流システムが使えないため、従業員が紙の注文票を確認しながら商品に荷札を貼るなどの作業を行っていました。
アスクルでは先月19日、身代金要求型のコンピューターウイルス=ランサムウエアによるサイバー攻撃を受けてシステム障害が発生し、法人向けと個人向けのネット通販の大半を停止しています。

会社では来月上旬以降、法人向けのネット通販「ASKUL」での受注と出荷を本格的に再開させることにしているほか、個人向けのサービスについても法人向けが復旧したあとに再開させるとしています。
一方で、今回のサイバー攻撃によって利用者の氏名やメールアドレス、そして取引先の企業の電話番号などが外部に流出したことが確認されていて、復旧にあたって安全性の高いシステムを構築できるかが課題になっています。