大みそかの31日、東京 上野のアメ横商店街はカニやイクラなど正月用の食材を買い求める大勢の人でにぎわっています。

海産物や果物を取り扱う店などおよそ370店が軒を連ねる上野のアメ横商店街には、午前中から正月用の食材を買い求める客が大勢訪れ、一部の場所では行き交うのも難しいほどのにぎわいとなりました。
このうちカニやイクラ、マグロなどを売る老舗の鮮魚店では、「マグロは半額だ」とか「カニも安くするよ」などと威勢のよい掛け声が飛び交い、値引きの交渉をする人もいました。

アメ横商店街の連合会によりますと、混雑は午後3時ごろにピークを迎え、31日の一日で45万人ほどの人出が見込まれているということです。
鮮魚店の店主の男性は「この時期は薄利多売でなんとかもうけを出せればという思いで安く売っています。みんなで立派なカニを食べてよい年を迎えてもらえたら」と話していました。
埼玉県朝霞市から夫と訪れた70代の女性は「ことしはコメをはじめ物価高に悩まされましたが、せめて大みそかだけはと思いタラバガニを買いました。来年は物価が落ち着いてほしいです」と話していました。