
東京 新宿駅の再開発に伴い、建設が予定されている駅南口付近の高層ビルについて、施工会社が決まらないため建設工事を始められず、3年後の2028年度としていた完成の時期が「未定」となっていることが分かりました。
計画を進める京王電鉄とJR東日本は、建設資材の高騰や人手不足のためなどとしています。

乗降客数が日本で最も多い新宿駅周辺では、百貨店や商業施設などの建て替えのほか、広場や道路なども一体的に整備されるなど、大規模な再開発が本格的に進んでいます。
このうち、京王電鉄とJR東日本が新宿駅の南口付近で進めている地上37階、地下6階、高さ225メートルの高層ビルには店舗や事務所のほか宿泊施設などが入る予定で、計画地にあった建物は解体工事がほぼ終了しています。

会社によりますと、新たな高層ビルは去年12月から建設工事を始める予定でしたが、施工会社が決まらず現在も着工できていません。
この影響で、2028年度としていた完成時期が「未定」となっていることがわかりました。
施工会社が決まらない理由について、京王電鉄とJR東日本は建設資材の高騰や人手不足のためなどと説明しています。
京王電鉄は「施工会社の決定に向けて引き続き協議を進めていく」としていて、JR東日本は「今後も事業性を見極めながらまちづくりを推進していきたい」としています。